マレーシア 2021年の平均給与(Mean Monthly Salary)は前年比3.5%増、コロナから復調の兆し
マレーシア統計局(DOSM)は10月4日、民間および公共セクターの主要な職種で働くフルタイム労働者が受け取る月収の統計2021年版を発表しました。それによると、2021年の平均月収(Mean Monthly Salary)は前年より3.5%増加し RM 3,037でした。中央値(Median Monthly Salary)は前年より9.1%増加し、RM 2,250でした。コロナによる行動制限が、2021年下半期に緩和したことにより、経済的および社会的活動が再開されたことが部分的に貢献したとしています。 雇用に従事する人のうち、フルタイムの被雇用者として給与を受け取った人口は、前年より30万人増加し約970万人でした。ちなみに外国人の被雇用者は約145万人でした。 平均月収(Mean Monthly Salary)は2010年から上昇し続けていましたが、コロナを経験した2020年においては、前年のRM 3,224からRM 2,933と初めて減少しました。2021年はRM 3,037と再び増加に転じました。しかしながら、外国人の被雇用者は、RM 1,551と前年のRM 1,664より更に減少しています。 ・州・地域別 平均月収(Mean Monthly Salary)は都市部と農村部の両方で上昇し、2020 年と比較すると 都市部では前年比3.2%増のRM 3,188 (2020年: RM 3,089; -9.3%) 、農村部では 3.8% 増のRM 2,166 (2020年: RM 2,086; -5.5%)となりました。 州別では、プトラジャヤの平均月収が RM 4,504 と最高値で、他にクアラルンプール (RM 4,013) 、セランゴール (RM 3,543) 、ラブアン(RM 3,268) 、ペナン (RM 3,080) 、ヌグリスンビラン (RM 3,045)で平均月収が全国レベル(RM 3.037)を上回っています。 ・ 業種別 業種別では、鉱業および採石業(RM 5,040)、建設業(RM 2,347)、金融業(RM 3,949)などで前年比減少となりました。一方で、製造業(RM 2,606)、卸・小売業(RM 2,063)、ホテル、F&B(RM 1,951)などその他の業種は回復傾向にあります。 ・技能・職種別 技能・職種ごとの統計では、スキル労働者、セミスキル労働者および単純労働者ともに前していますが、個別に見るとマネージャーの平均値は2019年のRM 8,855から減少傾向にあり、2020年はRM 6,479、2021年はRM 6,296と唯一減少しています。 参照サイト Department of Statistics Malaysia Official Portal (dosm.gov.my)