マレーシアでのIT事業の投資・ビザ取得
マレーシアでは、会社設立後、それぞれの事業に応じたライセンスもしくは雇用パス(就労ビザ)の許可をその事業を管轄する官庁から取得する必要があります。ここでは、IT事業についてまとめます。 マレーシアで行うIT事業への投資については、マルチメディア・デジタル経済公社(Multimedia Digital Economy Corporation:MDEC)が管轄しています。2022年7月に政府はデジタル経済発展に向けたイニシアチブ「マレーシア・デジタル(Malaysia Digital:MD)」を新たに立ち上げ、それまでの「マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)」に代えて、進化するIT環境の変化により順応した制度に変更しました。 1.Malaysia Digital:MDステータス MDステータスは、適用要件を満たすIT企業にMDECを通して付与され、その承認の内容により、MD Bill of Guarantees (BoGs)と呼ばれる税やインフラ設備、雇用パスなどに関するインセンティブが付与されます。 MD Bill of Guarantees (BoGs) :インセンティブの概要(原文) 要件: 申請方法: MDECサイト より 2.ICT/ Non-MSC Application 1に記載するMDステータスを取得しないIT企業が雇用パスを申請する場合は下記の要領になります。 要件: 申請方法: MDECサイト より いずれの場合も、マレーシア会社法に基づいた法人の設立と、マレーシア国内にオフィスを設置することが要件となりますが、以前のMSCステータスにあった特定地域でのオフィス設置要件はなくなっています。 尚、IT業界で働く個人向けのビザ取得は下記になります。 マレーシア デジタルノマドビザ(DE Rantau Nomad Pass)