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シンガポールのハラル認証

ハラル認証は、行政機関である「シンガポール・イスラム教評議会 (MUIS)」が行っています。認証制度は成文化されており、審査基準と過程の透明性が保たれています。


国内市場が小さいシンガポールは、輸出市場を視野に入れ、ASEAN近隣国との相互認証のほか、湾岸標準機構(GCC)加盟諸国の相互認証を行っています。


申請方法

ハラル認証の申請は、政府の運営する LicenceOne を通してオンラインから行います。



申請フロー

申請フローは下記のとおりです。



認証カテゴリー

申請は下記の7つのカテゴリーに分かれます。

① 製品

シンガポール国内で製造もしくは部分的に製造・加工される製品

② 輸出入製品

MUIS が相互認証を認める外国の認証機関からの認証を有する製品

③ 飲食施設

レストランやフードコートなど

④ 貯蔵施設

固定および移動式の倉庫や冷蔵庫等の貯蔵施設など

⑤ 食品加工施設

ケータリングやセントラルキッチンなど

⑥ 工場全体

生産施設並びにそこで生産される全ての製品

⑦ 屠殺場/食肉処理場

家畜のと殺、食肉処理施設など

必要書類

認証カテゴリーにより若干の違いはあるものの、下記のような書類を提出します。尚、申請サイトLicenceOneへの登録にあたり、シンガポールの法人登録番号等(CorpPass, UEN)が必要です。


  • 環境庁(NEA)、農食品・獣医局(AVA)の許可

  • 対象施設の平面図

  • 対象製品の全成分リスト

  • メニュー項目一覧(飲食施設の場合)

  • 配送車両の写真(ケータリング/製品/工場全体の場合)

  • 製品ラベルの写真(製品、輸出入製品の場合)


ガイドライン

認証カテゴリーに応じ詳細は設定されているが、大きく下記の3つに分かれます。


  1. 原材料の供給源がハラルであり、認証およびサポート書類によって証明されていること

  2. 厨房、加工、製造工程には、少なくとも2名のイスラム教徒である従業員を雇用し、配置すること(食品加工施設の場合は3名)

  3. Singapore Muis Halal Quality Management System (HalMQ)に規定する10の原則を遵守すること


海外からの申請

MUISは海外で製造される製品のハラル認証サービスを提供していません。


海外で製造された製品をシンガポール国内にハラル製品として流通させるためにはMUISと相互認証を行っている自国の認証機関で取得したハラル認証を、MUISが承認するという形で行われます。


他国との相互認証

2023年10月現在、MUISが認めている外国のハラル認証機関 (FHCB)として98の機関が登録されています。



FHCBからハラル認証を受けた食品及び物品をシンガポールに流通する輸入者又は製造者は、「輸出入製品」の認証カテゴリーでMUISに承認申請を行うことになります。承認取得後、MUISのハラル認証マークをFHCBの認証マークと共に表示します。



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