新投資制度(NIF:New Incentive Framework)への移行
- 3月1日
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2026年度予算で発表されていた新投資制度(NIF:New Incentive Framework)が、製造業については2026年3月1日、サービス業については26年第2四半期から導入されます。本制度は、従来の優遇制度が奨励事業・製品および投資規模によるインセンティブの付与であったものから、より成果を重視しKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)をベースにインセンティブを付与する内容に変わります。
1.製造業 NIF の概要
インセンティブの対象となる製造業は下記の15 分野です。

NIF が承認されると、会社は法人税の減税(STR:Special Tax Rate)もしくは資本支出を法人税の課税所得から控除する投資控除(ITA:Investment Tax Allowance)の2種類から選択することができます。優遇税制のレベルはTier1とTier2に分かれ、両方の条件は、会社が申請時に提案した投資の内容をマレーシア投資開発庁(MIDA)がNIA(National Investment Aspirations)指標に基づいて決定し、最低限の指標を満たした場合はTier2の優遇税制、指標をクリアしたうえで、さらなる貢献度が認められた場合にはより優遇度の高いTier1が付与され、実際の貢献度に見合ったものとなるような仕組みになっています。

2.NIA(National Investment Aspirations)スコアカードとは
NIA スコアカードは投資の質と地域経済への貢献を測定する評価ツールで、下記の6項目で構成されます。MIDAは、会社が提案する投資内容をNIAスコアカードを用いて審査し、優遇税制(Tier1/Tier2)の概要とその指標を会社ごとに決定します。

3. NIF申請の流れ
製造業NIF の申請は3月1日から開始し、従来の優遇措置の受付は2月末で終了します。手続きの流れは下記のとおりです。従来の優遇措置を保有している会社については、その有効期限までは引き続きその優遇措置を適用することができます。

マレーシアの優遇制度は、NIFの導入により大きく転換します。投資に関して成果主義を採用し、高付加価値の雇用や開発途上地域への投資を促す点にも配慮しています。会社にとっては自身が提案した KPI を確実に進めていく必要があり、より厳しいものにはなりますが、この運営が定着すればマレーシアの高所得国入りを後押しする政策の一つになるかと思います。



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